ある島の男とわたし

小さな会社の社長である夫とわたしのこと

悲しいすれ違いと、深まる溝

島の妻も、こう思って頑張った時もあった。

「夫が、堂々とみなに誇れるように、成功させてあげたい」


島の夫も、何度となく、こう思って頑張った時もあった。

「妻、子供を、幸せにしたい。裕福にしてあげたい」



それは、2人は、ほとんど口に出したことは

なかった。


そんな思いも日々の日常の裏切りや、相手を傷つける言葉の積み重ねで、すぐにどっか行ってしまった。


何年も何年も、それの繰り返しだった。